ゆっくり成長することも大切 |
企業のあるべき成長のスピードって、 企業家によって様々な意見はあるんだろうけど、 ゆっくり成長させるというのは、実は非常にありな選択肢だと思っている。 ITブームの時など、ある産業の黎明期には、 MSやインテルがやったように、他社に先駆けてデファクトスタンダードを 取った一強のみが生き残れるとして猛烈な成長スピードが 正当化されたんだけれど、でもこれはすべての企業に当て はまるものでもない気がする。 何がいいたいかというと、人間の体と一緒で急激な成長にはそれに比例する 強烈な痛みがあり、この痛みの強さのあまり会社自体の成長スピードが かえって遅くなったり、最悪の場合会社が瓦解するリスクすらある ということだと思うのである。 この前、オーダーが数十倍に炸裂したという記事を書いたのだけれど、 あの成長の痛みというのが強烈だった。 まず、一人ひとり丁寧にマニュアル確認していた 配送のシステムが追いつかず、誤配送は生じるは、配送番号は 間違えているわでロジスティックスが破綻した。 ロジが破綻すれば、顧客から不満の連絡が殺到し、 評判が丸見えなネットビジネスには致命的なダメージを負いかねなかった。 (ぎりぎりこれは回避できたみたいだけど) で、連日の深夜作業で、親は深夜に病院送りになるし、 俺も倒れそうになるしで、体が資本の零細企業なのに ビジネス継続にイエロー信号入ってしまった。 アクセサリーのように宝石それぞれが様々な価値を持ち、 デファクトスタンダードもへったくれもない産業では、 急成長というものが企業の存亡に対して必ずしも必要でなかったりする。 (注:でもダイヤのデビアスみたいに 生産から流通まで仕切るデファクトスタンダードを作る 会社が出てくると前提崩壊なんだけど。。。) ビジネスの本質は、経営者も従業員も社会もハッピーになれる 境界域はどこにあるのかの探求にあるわけで、 急成長を求めるのは、企業家のみえか、みずからの矮小さへの 不安感でしかなかったりする。 ので、ゆっくり着実にみんなが幸せになる点を探していくほうが、 いそがばまわれな気がしている今日この頃なんです。 |
by yuheihosono
| 2007-05-19 19:32
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