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2006年2月から4月で南極・南米を周りました。7大陸訪問達成!連絡先は以下でお願いします yuheihosono@hotmail.com
by yuheihosono
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ヨーロッパ周遊旅行記 第六日目 ボローニャの大喧嘩

2006年8月12日
イタリア・ベニス→サンマリノ→イタリア・ボローニャ

今日はベニスから移動して、サンマリノ共和国経由で、フィレンツェに
入る予定だった。

サンマリノ共和国とは、バチカン共和国とモナコにつぐ、ヨーロッパで3番目に
小さな小国。わずか60平方キロの面積で、
イタリアの真ん中にひっそりとたたずむ小国である。

この国の特徴は、国の主要部分である要塞が、崖の上にあるということ。
要塞は難攻不落に見えるけど、平地にいる民衆はどうなってしまうの?
と突っ込みたくなるが、まあそこは日本のお城も一緒だよね。。。

サンマリノの要塞の立つ山の標高はわずか600メートルだが、
わずか10キロ先が海岸線で、海抜ゼロメートルから急角度で
せりあがってくるため、眺望が非常に素晴らしい。

でも、この日はあいにくの、曇り。
太陽がささないので、風景に色がつかないのだけれど、一生懸命
撮ってみました。
ヨーロッパ周遊旅行記 第六日目 ボローニャの大喧嘩_a0032888_8331429.jpg


この後、フィレンツェに向かうはずだったが、サンマリノまでで
すでに夕刻の5時を回っており、山道を越えてフィレンツェに入るのを
断念し、高速でボローニャに向かった。

かつて中田英寿が在籍したボローニャは、世界遺産に登録されている割には、
驚くほど寂れた都市である。

駅などを回ってみても、町に観光客らしき人々はほとんどいないし、
そもそも町の中を走る車の数が、これまでと比べて恐ろしく少ない。

そして、ロンリープラネットお勧めの宿を探して訪問しようとしたら、
寂れたビジネス街の一角にあり、日曜日なので人通りもほとんどまばら。
ゴーストタウンのような雰囲気である。
さらに、宿時代は、これまたぼろい雑居ビルの4階にあり、しかも
エレベーターが外国にありがちな、手動でドアを開け閉めするタイプである。

初めての海外自由旅行で神経過敏になっていた父が、ここで大爆発。
散々愚痴を言った末、こんな旅行はもう耐えられないから帰ると言い出した。

僕も、ここまで愚痴は散々聞き流してきたけれど、積もったストレスが限界に。
人生で初めて父に大爆発。
帰りたきゃ帰れと、本気で帰国させる決意をした。

ボローニャの人気のないところで喧嘩しても理がないということで、とりあえず
ましなホテルを探すことにした。

で、このホテルを探す中で、父は息子がマジギレしていることを悟ったらしい。
そして、本気で帰国させることぐらいやりかねない息子ということも思い出した。

ホテルにつくや否や、速攻で謝ってきた。

でも、その謝り方が、すごい。

良くも悪くも、父はプライドというものがない。
自分がいかに情けない人間なのかということを息子に切々と話すのである。
プレッシャーに弱いこと、体が弱いこと、外国旅行が苦手なこと、
そういうストレスが原因ですぐ怒ってしまうということを一つ一つ例を
あげて説明してくる。

僕は、基本的に負けず嫌いだから、できない理由を人に説明したりしない。
弱点を克服するには、どういう方法があるのかを考えて、
自分の中だけで消化しようとする。

でも、自分の弱点を率直に認め、人に話すことができるというのは、
人を愛して、信頼している人間にしかできないことである。

自分は、父よりはるかに行動的で、自己を成長させていくことに強い、
と考えてきたけれど、自分の内面をさらけ出して、
対人関係の修復をはかることができるという点において、
はるかに父に及ばない。

間違えをした時に、心を割って人と話す。
これは、超えなければいけない壁とうすうす気づいてきたけれど、
今日、また、自分の弱さを認識してしまった。

多分、この問題は、僕の人生で最大の問題である。
改善できれば、おそらく最も大きな成果を生み出す問題だとも思う。

超える方法は分かっている。
でも、問題が解決できていない。
その場合、足りないのは唯一つである。

勇気、である。

自分を変える決断、をすること。
たったそれだけで、世界は大きく変わる。

過ちの連鎖を認め、それを超える勇気を持つこと、
それが本当の強さなのだと思う。
by yuheihosono | 2006-08-15 08:33 | ヨーロッパ周遊旅行記
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