ヨーロッパ周遊旅行記 第三日目 ドロミテ渓谷 |
2006年8月9日 イタリア・ドロミテ渓谷 昨晩ダウンした父だったが、さすがに夕方5時から寝続けたため、 早朝5時には元気いっぱいで、朝の散歩に出ようと主張していた。 ヨーロッパの朝の町の写真は朝時間.jpの連載記事のために欲しかったので、 まだ人気の静まった朝の町に繰り出した。 早朝人気のない町を、中世から続く石畳と狭い路地を縫うように進んでいく。 やがて、時を告げる教会の鐘が、カーンカーンと遠く響いてくる。 ここでは、数百年続いてきた歴史の息吹を今でも感じ取ることができる。 今日の目的地はドロミテ渓谷である。 ドロミテは、日本では比較的なじみがない地名かもしれないが、 ヨーロッパアルプスのイタリア側を代表する山岳リゾート地とのことである。 日本の剣岳の風景を連想させるような、ごつごつとした岩山が聳え立っていて、 世界的なロッククライミングのメッカとの事であった。 事前の天気予報では今日は午後からイタリア全土が荒れ模様になるとのこと だったが、朝の天気は快晴だった。 ネットの事前情報では聞いていたのだが、 岩山を切り抜いて道が作られているため、 ガードレールの代わりに岩の壁が道までせり出してきている。 というより、一部道にはみ出している(笑) 対向車とかはかろうじてすり抜けるのが精一杯。 神経が蜘蛛の糸並に細い父は、このドライブでギブアップ寸前。 なんとか山の上の部分まで行き、森の駐車場で車を停めた。 しばらく森を歩くと、ナンデスカコレハ、と思ってしまったぐらい 深いエメラルドグリーンの湖が森の中に忽然と広がっていた。 静かな森の雰囲気と、深い緑色の湖と、青空。 見事なまでの調和だった。 ドロミテは、サウンドオブミュージックの風景そのままだった。 スキー場の部分が牧草地となっていて、どこまでも緑が広がっている。 そして、その緑の間を、点々と高山植物がいたるところに咲き乱れていた。 更に、上を見上げるとロッククライマー達を 魅了する雄大な岩山が屹立している。 本当に素敵な夏山トレッキングだった。 でも、帰り道、道を間違えて、山間部の道に突入。 日光の坂道なんか目じゃないぐらい、ぐりぐりの急カーブの連続。 途中、100年以上昔からあるような素敵な木造の家があって、 個人的にはすごく素敵な寄り道だったけど、父、完全にダウン。 15時にホテルに戻るなり、床に伏せってしまいました。 いや、本当はヨーロッパじゃなくてアフリカとか 連れて行こうとしていたんだけど、実行しなくて本当によかった。(笑) 300キロ、無人の荒野を走るとか言ったら、それだけで心停止しかねん。 本当に同じ血がつながっている親子なんだかなあ。。。 明日は、水の都ベニス。 何とか無事にたどり着けますように。 |
by yuheihosono
| 2006-08-10 06:34
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