後継者問題 |
祖母の病状は回復に向かっている。 酸素供給濃度も100%から90%に落とすことができ、、 酸素摂取量は95~96で安定している。肺のレントゲンも 右肺は昨日までと比べて明らかに晴れ上がってきている。 後は、心臓が負荷の限界に達しなければ、最後まで走り抜けられるかも。 お見舞いの人の雰囲気も大分明るくなってきた。 祖母の病状が改善するにつれ、緊急ではないけれど重要な問題が親族の話の端に挙がり はじめてきた。それは、親族のそれぞれが持っているビジネスを誰が継続していくのかと言うこと。我が母は、この一年母親のアクセサリー屋を継げと会うたびに言っていたが、 今度は叔父さんが、自分の店で働かないかと声をかけてきた。 (いや、実際の言葉は、路頭に迷うぐらいならうちに働きにこい、だったけど(笑)) 確かに私の親の世代は60歳前後で、引退を考える年であり、誰が継ぐのか廃業するのか、 ということを数年以内に決断しなければいけないタイミングになってきた。 そして、叔父も母親も海外とのビジネス展開を開始したところなので、 インテル・マイクロソフトと外資&ITがある程度分かる自分は、 中小企業にはいない人材と言うことで何かと使い勝手がよいということのよう。 でも、つくづく思うのは、仕事とは、自分が心から情熱を傾けられる目標に 密接にリンクしたものでなければだめだと言うこと。 つい先日まで、世界的に著名な会社の一つの、最もパワーのある部署に配属されていて、 これから一番花形になるという仕事を任された。それは、パソコンの販売が先進国で 停滞していく中で、いかにPCメーカーと提携して量販店店頭でのパソコン販売を いかに加速させていくのかという仕事だった。 量販店マーケティングという新しい部門がアメリカ・ヨーロッパ・日本において 立ち上げられ、日本側の担当者に任命された。 本当に本当に忙しかった。毎日タクシーで帰ってたし、土日も働いた。 でも、猛烈な仕事の日々の中で、「パソコンの売り上げを加速させる」ということが 何故自分自身にとって、社会にとって大切な事なのか分からなくなってしまった。 企業とは社会のニーズを満たす時、その対価として利益を上げ 更なるビジネスの拡大を許されると自分は信じている。 そして、その目標に自分自身が強く同意して、仕事に対して情熱を持ちうる時に、 人はその会社で働くべきだと思う。 なぜなら、情熱を持つ時こそが、人間がそのポテンシャルを最大限に発揮する時であり、 その人自信が最も幸せになれる瞬間だから。才能の差なんて関係ない。 だって、分からなかったり、できないことがあったら、できる人に助けてもらえばいいから。 そして、人は情熱を持った人には力を分け与えたいと思うものだから。 「自分自身が納得していない仕事に就くことは、自分から進んで牢屋に入って懲役刑 に服しているようなものである」。悩める日々にこの文章に出合った。会社を辞める 決心がついた。 この5年間の会社人生は、仕事とは何か、社会の仕組みとは何かを学習する期間だった。 でも、次の10年は、本当に情熱を持って戦えるテーマに取り組み、自分にとっての 最善を尽くして、今までお世話になりっぱなしの社会にお返しする10年にしたい。 なので、簡単に会社を継ぎますとはいえないなぁ。。。ごめんね、親族の皆様。 PS:祖母の病気で応援のメッセージ頂いた皆さん、本当にありがとう!祖母はまだ意識が はっきりしないのですが、みんなからの応援祖母にも伝えます! |
by yuheihosono
| 2006-05-27 12:24
| 日常
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